2023.01.31
防水工事・外壁塗装コラム
外壁塗装の費用相場の目安は?内訳や見積もりを確認するときの注意点を解説
外壁塗装を検討しはじめると、「いくらかかるのだろう?」と費用面が気になる方も多いのではないでしょうか。
外壁塗装は業者ごとに材料の仕入れ方や運営方法などが異なり、同じ条件で見積もりを取ったとしても見積もりが完全に一致することはありません。そのため、見積もりが妥当なのか判断しかねる場合が多い傾向にあります。
決まった金額がないとはいえ、費用相場を知っておくことで悪徳業者に騙されたり、不当な金額を請求されたりするリスクを軽減できます。
そこで今回は、外壁塗装でかかる費用の相場と内訳、費用面での注意点を解説します。
目次
- 1 外壁塗装でかかる費用相場
- 2 外壁塗装でかかる費用の内訳
- 2-1 塗料・材料費(15~25%)
- 2-2 足場代(15~20%)
- 2-3 人件費(30%)
- 2-4 諸経費・運営費・利益(30~40%)
- 3 外壁塗装で失敗しないために!費用面での注意点
- 3-1 安すぎる見積もりや大幅値引きは危険
- 3-2 追加費用が発生しないか
- 3-3 式表記の見積もり
- 4 まとめ
1 外壁塗装でかかる費用相場
外壁塗装コンシェルジュの実施した調査では、神戸市の外壁塗装費用相場は70~105万円が中心の価格帯であるとされています。
参照:外壁塗装コンシェルジュ「神戸市の「外壁塗装の相場」はいくら?統計データから算出」
ただし、相場といっても塗料の種類や外壁の状態、住宅の階数や形状などによって金額に差が生じるため、あくまで参考程度に考えるようにしましょう。
2 外壁塗装でかかる費用の内訳
外壁塗装の費用相場をより詳しく知るためには、内訳について理解しておくことが大切です。
外壁塗装の費用は大きく4つに分類できます。
・ 塗料・材料費(15~25%)
・ 足場代(15~20%)
・ 人件費(30%)
・ 諸経費・運営費・利益(30~40%)
ここでは、外壁塗装の費用の内訳を一つひとつ解説します。
2-1 塗料・材料費(15~25%)
外壁塗装といえば、塗料を外壁に塗布するので塗料代がかかるのは当然といえるでしょう。
ただ、塗料だけでなく養生や目地のコーキング、ローラーなども消耗品として必要になるので材料費として加算されます。
塗料・材料費は一般的に総額の20%程度を締めますが、採用する塗料のグレードをアップさせると割合が高くなることもあります。
グレードの高い塗料を選択すると施工費用はアップしますが、耐久性がアップして塗り替えのスパンを長くできるケースが多いので、結果的にコストパフォーマンスが高くなることもあります。初期費用だけに注目するのではなく、長期的にかかるメンテナンスコストはいくらになるのかという視点も大切にしましょう。
2-2 足場代(15~20%)
意外にお金がかかるのが足場代ではないでしょうか。
外壁塗装は高所作業を伴うため、職人が安全かる安定した体制で作業するために必要不可欠なものです。足場の材料を運搬したり、組み立てたりするのにかかる費用が必要であり、足場代だけで総額の20%程度を占めます。
たとえば、30坪総2階建ての住宅だと、1㎡あたりの足場代は養生シートも入れて800円前後が一般的です。
項目 | 計算過程(単価×外壁面積) | 合計 |
---|---|---|
足場代 | 800円×265㎡~330㎡ | 184,000円~264,000円 |
※1Fは15坪(約49.5㎡)で6m×8.25mの縦横の建物でしたら、外周が28.5mになり、1・2階の足場の高さは屋根があるとして大体8.1m位です。それに庇の出を考えると230㎡~295㎡位になります。
4m×12.4mの縦横の建物でしたら外周が32.8mで他条件が同じ場合265㎡~330㎡ほどになり、金額にすると184,000円~264,000円程です。
同じ30坪でも外周の長さの違いや、建物が四角ではなく複雑な形状の場合はさらに金額が上がる事もありますので一つの参考程度にとらえて下さい。
また3階建ての住宅や屋上足場が必要な場合、さらに費用が高額になります。
2-3 人件費(30%)
外壁塗装はただ塗料を塗るだけでなく、養生や高圧洗浄、外壁の補修、下地処理などさまざまな工程があり、全工程で職人が作業を行います。
見積もりに人件費という項目はないケースがほとんどですが、業者はあらかじめ作業日数や必要人数を計算し、それぞれの単価に人件費を加算しています。人件費は総額の30%ほどを占めるものですが、どうしても必要な費用だといえるでしょう。
2-4 諸経費・運営費・利益(30~40%)
外壁塗装は総額の30~40%を占める諸経費や運営費などのウエイトも大きいといえます。
工事で必要な材料を運搬する費用や廃材処分費、アフターサービスや保証、現場管理費用などが諸経費・運営費に含まれます。
こちらの金額が極端に安い場合、アフターサービスがほとんどなかったり、現場管理体制がずさんだったりする可能性があります。ただ、大手ハウスメーカーや大手業者は会社を運営するのにコストがかかっている場合があり、内容が充実していないにもかかわらず相場よりも高額な費用を請求されることもあるので、見極めが重要な項目です。
3 外壁塗装で失敗しないために!費用面での注意点
外壁塗装の費用相場や内訳について理解したら、費用面では安心と考える方も多いでしょう。
しかし、失敗しない外壁塗装を実現するためには、注意点も確認しておくことが大切です。ここでは、外壁塗装で注意すべき費用面のポイントを解説します。
3-1 安すぎる見積もりや大幅値引きは危険
「外壁塗装にかける費用はできるだけ安くしたい……」というのが本音の方も多いのではないでしょうか。
その際、「大幅値引き」「足場代無料!」「〇〇万円ポッキリ」などの広告を見ると相談したくなるものです。しかし、内訳を確認するとわかるように、安全かつ高品質な外壁塗装を実現するためには、一定以上のお金が必要になります。
あまりにも安い金額の場合、塗料を薄めて使用したり、人件費を無理に削って施工したりしている可能性もゼロではないので、結果的に仕上がりや持ちの悪い外壁塗装になりかねません。
費用を抑えることだけに注目するのではなく、適正価格も見積もりを提示し、充実したサービスや安定した施工品質を実現している業者に依頼するのがおすすめです。
3-2 追加費用が発生しないか
通常、外壁塗装は現地調査をしたうえで見積もりが作成されますが、現地調査ではわからなかった劣化が作業中に見つかることもあり、追加費用が必要になることがあります。
本当に必要な追加費用なら仕方がないといえますが、一方で必要のない追加費用を請求するような悪徳業者もゼロではありません。
そこで、追加費用が発生するときはきちんと説明を聞き、納得できれば依頼しましょう。何の説明もなしに追加費用を請求するような業者は要注意です。
3-3 一式表記の見積もり
見積書の金額を「一式」と表記して何にどのような費用がかかるのか明記しない場合も注意しなければなりません。
金額だけを提示されてもどのような工事をどのような範囲で行われるのか分からないことに加え、依頼したい工事内容に含まれていない可能性もあります。
優良業者なら、工事の項目ごとに金額を記載してくれるはずです。一式と書かれている見積もりを出された場合は詳細が記載された見積もりを出してもらうか、信頼できないと感じたら他の業者に相談するとよいでしょう。
4 まとめ
今回は、外壁塗装の費用相場や見積もりを確認するときの注意点などを解説しました。
有限会社岡防水工業は、防水のプロとして兵庫県神戸市で外壁塗装や屋根塗装を提案している工務店です。
弊社は認定を受けた業者でしか取り扱えないアステックペイントの施工に対応しているのが特徴の一つですが、そのほかにも高性能な塗料を住宅に合わせて提案可能です。
兵庫県神戸市を中心にサービスを提供し、創業から50年以上の実績と高度な施工技術にも自信があります。「外壁塗装の費用相場がわからないので、信頼できる業者に相談したい」という方は、まずは有限会社岡防水工業へぜひ一度ご相談ください。
昭和39年より兵庫県神戸市で外壁塗装・屋根塗装・防水工事を行っている有限会社岡防水工業の代表取締役。
1級建築施工管理技士や1級防水施工技能士等の資格を取得し、外壁塗装業界で20年以上働いています。
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