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2022.12.26

防水工事・外壁塗装コラム

外壁塗装の耐用年数の目安は?塗料の種類による耐用年数と長持ちさせるコツを解説!

外壁塗装は時間が経つごとに劣化するため、「耐用年数」を一つの目安にして塗り替えが必要であることをご存じでしょうか。

「外壁にひび割れもないし、今塗り替える必要はない」と思っていても、耐用年数が過ぎていれば塗り替えが必要かもしれません。

そこで今回は、外壁塗装の耐用年数とは何か、具体的にどのくらいもつものなのかを解説します。また、耐用年数以上に外壁塗装を長持ちさせるポイントについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1 外壁塗装の耐用年数とは?

メンテナンスが必要ない外壁はなく、将来なんらかのメンテナンスが必要です。

外壁塗装のメンテナンスの目安は塗料ごとに異なり、「耐用年数」が一つの目安になります。ここでは、なぜ外壁のメンテナンスが必要なのか、耐用年数とは何かを解説します。

1-1 そもそも外壁塗装はなぜ劣化する?

外壁塗装が住宅の美観を維持するだけでなく、外壁材そのものを守る役割を担っています。

住宅の外壁は常に雨や風、雪、紫外線などの外的要因の刺激を受けており、その外的要因から外壁材を守る役割として外壁塗装がされています。つまり、外壁塗装が住宅および外壁材を守る盾のような役割を担っているのです。

しかし、外壁は常に外的要因で刺激を直接受けているため、時間が経つごとに少しずつ劣化してしまいます。外壁塗装の劣化が進むと、『塗膜』表面が薄くなったり、防水性が失われたりするため、機能を回復させるために再塗装が必要になります。

1-2 耐用年数とは

外壁塗装にメンテナンスが必要であることはわかったものの、「どのようにタイミングを見極めるの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。

外壁塗装は塗料の種類ごとに各メーカーから期待(参考)耐用年数」が示されており、耐用年数で再塗装のタイミングを見極めるのが方法の一つです。

耐用年数とは、施工をした日から外壁の劣化症状であるチョーキングが現れるまでの期間の目安のことです。

2 外壁塗料の樹脂ごとの耐用年数

外壁塗装の耐用年数は塗料の種類によって期間が異なります。

外壁材の種類によっても差は生じることがありますが、ここでは塗料の種類ごとの耐用年数を解説します。まずは塗料の種類ごとの一般的な耐用年数と単価(「下塗り工程」を含む)を一覧にまとめました。

塗料の種類 耐用年数 単価(「下塗り工程」を含む)
アクリル塗料 4~7年 1,200~1,800円/㎡
ウレタン塗料 8~10年 1,800~2,200円/㎡
シリコン塗料 8~12年 2,500~3,200円/㎡
ラジカル制御型塗料 8~15年 2,900~4,300円/㎡
フッ素塗料 15~20年 3,500~4,700円/㎡
無機塗料 20年以上 4,500~5,500円/㎡

単価はあくまで参考ですが、耐用年数が長くなるにつれて塗料の単価も高くなる傾向にあります。

2-1 アクリル塗料

アクリル塗料は発色がよく、カラーバリエーションが豊富な塗料です。塗料の中でも安価ですが、耐用年数が短いため短いスパンで塗り替えが必要になります。

2-2 レタン塗料

伸縮性や密着性に優れ、光沢のある仕上がりになるのがウレタン塗料の特徴です。

耐用年数は8~10年のため、アクリル塗料と比較すると耐用年数は長いですが、他の塗料と比較すると防汚性・耐久性が高いとはいえません。短いスパンで塗り替えをしたい、初期費用をできるだけ抑えたいという方におすすめです。

2-3 シリコン塗料

シリコン塗料は耐用年数とコストのバランスがよく、耐用年数を意識しつつも価格を抑えたい方におすすめできるでしょう。

アクリル塗料やウレタン塗料と比較して耐用年数が長く、住宅塗装では人気の塗料の一つです。

2-4 ラジカル制御型塗料(ラジカル塗料と呼ばれることもある)

2012年に登場したばかりのラジカル塗料は、シリコン塗料と同様にコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。

耐用年数は12年以上となっており、再塗装までの期間が長いため、メンテナンスに手間をかけたくない方に適しています。ただ、2012年に登場したばかりのため、耐用年数を迎えた建物が少なく、表示されている通りの耐用年数なのかわかりにくいことが懸念点でしょう。

2-5 フッ素塗料

フッ素塗料は、防汚性・高耐候性といった機能を備え、なおかつ耐用年数が15年を超える高機能な塗料です。

しかし、高機能である分、施工費用が高額にあるため住宅塗装への普及率はそれほど高くありません。

2-6 無機塗料

数ある塗料の中でも、トップクラスの耐用年数を誇るのが無機塗料です。

無機塗料はセラミックやケイ素などの無機物を主成分としているため、外的要因による劣化が起きにくいという特性を持ちます。ただ、その分、施工費用が高額になります。

3 耐用年数はあくまで目安!外壁を長持ちさせるためのポイント

ここまで塗料の種類別の耐用年数について解説しましたが、耐用年数があくまで“目安”という点に注意する必要があります。

というのも、耐用年数は実際の家で試験された数値ではなく、疑似的に太陽光と雨に塗料をさらして劣化具合を調べる「促進耐候性試験機」によって耐用年数を算出しているからです。

このように、耐用年数は試験で算出された数値であること、さらに建物の立地や周辺環境、気候によっても劣化具合は変わります。つまり、耐用年数はあくまで目安であり、表記されている年数よりも短くなることがあるのです。

ただし、ポイントを押さえておけば、各成分の一般的な耐用年数より長くできる可能性もあります。

3-1 防水性が高い塗料を選ぶ

外壁塗装の寿命をできるだけ長くするためには、耐用年数の長い塗料を選ぶことに加え、「防水性」の有無ついても確認するのがおすすめです。

防水性とは、もし外壁にひびが入ったとしても、塗膜が伸縮してひびに追従する性質のことです。防水性の高い塗料は、塗料がひびを覆うような状態になるため、ひび割れ部分から雨水が浸入するリスクを軽減できます。ひびから雨水が住宅内に侵入し、建物の内部が腐食するトラブルを防止できるため、防水性の高い塗料は結果的に建物を長持ちさせられます。

3-2 アステックペイントには防水性が非常に高い塗料があります

アステックペイント社の「ECー5000PCMーIR」は防水性能の高い塗料として有名です。

耐久性と柔軟性の高いピュアアクリル樹脂を使用し、塗膜の伸縮率が約600%というのが最大の特徴です。伸縮性の高い塗膜を形成するため、外壁にひびが生じても、ひびに追従して雨水の侵入を防止します。

ただ、アステックペイントの塗料は「アステック技術認定施工店」に認定された業者でしか取り扱えません。高品質な塗料である分、アステックペイントが施工技術を認めている業者にしか塗料を販売していないのです。

3-3 優良業者に施工を依頼する

耐用年数の長い塗料を採用することで、外壁を長期間守れるのは間違いないのですが、塗装前に丁寧な下地処理をしたり、3回塗りをしたりするのも重要なポイントとなります。

ただ、実際にどのような下地処理をしているのか、きちんと3回塗りをしているかなどを確認することはむずかしく、施工店を信頼して任せるしかありません。

だからこそ、慎重に外壁塗装業者を選び、高品質な施工をしてくれる優良業者を見極めることが重要なポイントになります。施工実績や口コミ、スタッフの対応などを確認し、複数の業者を比較して選ぶのがおすすめです。

4 まとめ

有限会社岡防水工業は、防水のプロとして兵庫県神戸市で外壁塗装や屋根塗装を提案している工事店です。

弊社は認定を受けた業者でしか取り扱えないアステックペイントの施工に対応しています。また、アステックペイント社以外のメーカーの高性能な塗料も住宅に合わせてご提案可能です。

さらに、兵庫県神戸市を中心にサービスを提供し、創業から50年以上の実績と高度な施工技術にも自信があります。「住宅塗装を検討し始めたばかりで何から進めればいいのかわからない」という方も、まずは有限会社岡防水工業へぜひ一度ご相談ください。

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岡幸治 / 有限会社岡防水工業 代表取締役
昭和39年より兵庫県神戸市で外壁塗装・屋根塗装・防水工事を行っている有限会社岡防水工業の代表取締役。
1級建築施工管理技士や1級防水施工技能士等の資格を取得し、外壁塗装業界で20年以上働いています。

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