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防水工事・外壁塗装コラムBLOG

2022.07.06

防水工事・外壁塗装コラム

「カラーベスト(コロニアル)」ってどんな屋根材?不良品だった場合のメンテナンス方法を解説!

戸建て住宅の屋根材として人気の「カラーベスト」(コロニアル)。化粧スレートの代表的な商品で化粧スレートと呼ばず「カラーベスト」(コロニアル)と呼ぶことが一般的となっています。
このブログでは以下「カラーベスト」で統一していきます。
ハウスメーカーの担当者から勧められて採用した方も多いのではないでしょうか。
一般的にカラーベストの耐用年数は20~30年とされていますが、設置環境や施工品質によってはもっと早く劣化が進んでしまう可能性もあります。
耐用年数になるまで放っておくのではなく、状態を見極めてメンテナンスをするようにしましょう。
そこで今回は、カラーベストの特徴や、劣化の症状、メンテナンスの方法について解説していきます。

カラーベストの特徴

そもそも「カラーベスト」とは、ケイミュー株式会社が製造・販売する屋根材のことです。
本来は「スレート」「化粧スレート」というのが正式な屋根材の名称です。
しかし、カラーベストが広く普及したことで、スレートそのものを指す言葉としてカラーベストが使わるケースもあります。
カラーベストは、セメントと繊維質を混ぜ合わせ、5mmほどの厚さに固めた屋根材です。
カラーバリエーションやデザイン性が豊富なこと、初期費用が他の屋根材に比べると安価なことなどが特徴として挙げられます。
また、カラーベストは厚さ5mmほどで製造されているため、軽量な点もポイントの一つでしょう。
屋根材が軽いと家全体にかかる負担も少なくなり、地震時の揺れや倒壊のリスクを軽減できます。

カラーベストの種類別の特徴

一口にカラーベストといっても、さまざまな種類があります。
ここでは、人気のカラーベストを紹介します。

デザイン性が特徴のグラッサ

グラッサシリーズは、和テイストの住宅から洋風テイストの住宅まで、さまざまなスタイルの住宅に合う屋根材があります。
グラッサの中でも木目調のデザインが特徴です。
表面に加工されているグラッサコートによって、美しい発色を長期間維持できます。

重厚感の出したい方におすすめの「プレミアムグラッサ」

グラッサよりもワンランク上のデザイン性を求める方におすすめなのが、プレミアムグラッサです。
プレミアムグラッサには、石目調のデザインのものがあり、家全体に重厚感と高級感をもたらします。
グラッサと比較すると費用は高額になりますが、デザイン性を追求したい方はプレミアムグラッサを選ぶのがおすすめです。

遮熱性能で室内が快適になる「遮熱グラッサ」

遮熱グラッサは、屋外の熱が室内に伝わりにくいように特殊加工が施されています。
室内に熱が伝わりにくくなることで、冷暖房効率の向上が期待できます。
光熱費を節約したい方におすすめ屋根材と言えるでしょう。

カラーベストの劣化症状とは?不良品の可能性も

通常、カラーベストの耐用年数は20~30年とされています。
しかし、設置環境や施工品質によっては、耐用年数に満たない期間でメンテナンスが必要になるケースも珍しくありません。
ここでは、カラーベストの劣化症状や不良品の見極め方を紹介します。

カラーベストの劣化症状

カラーベストは常に太陽や雨、風などにさらされているため、設置したその日から少しずつ劣化が進んでいきます。
よくある劣化症状の一つが、色褪せでしょう。
色褪せは初期段階の劣化症状ですが、劣化が進んでいないうちにメンテナンスをするのがおすすめです。
色褪せを放置し、さらに劣化が進むと塗膜の剥がれが発生します。
塗膜が剥がれると防水性が低下して、屋根材の中に水が入り込んでしまいます。
屋根の防水機能が失われると、住居内に水が入り、構造躯体の劣化や雨漏れの原因となってしまうので、塗膜が剥がれてきたら早急に対策を取らなければなりません。
そのほか、苔やカビの発生、ひび割れなども代表的な劣化の症状です。

不良品のカラーベストとは

さて、現在は使用が禁止されているアスベストですが、熱、摩擦、酸やアルカリに強いという特性のある鉱物繊維です。
アスベストは丈夫な素材であることから、昔はさまざまな建材に使用されていました。
しかし、アスベストを吸い込むと人体に有害な影響を及ぼすことがわかり、2004年以降は使用が禁止されています。
禁止される以前のカラーベストにはアスベストが含まれている可能性があるため、20~30年以上前に設置したカラーベストのメンテナンスを検討している方は業者にきちんと確認してもらいましょう。
また、アスベストの使用が禁止された直後のカラーベストは、丈夫でないまま販売されていたものも多くあります。
現在では技術が進んで、アスベストを使用せずとも丈夫なカラーベストが販売されていますが、禁止された直後は強度が不十分な製品が多かったのです。
少しの衝撃で割れてしまったり、耐用年数未満で劣化してしまったりするケースもあるため、1999~2000年代に設置したカラーベストは、こまめに点検してもらうのがおすすめです。

カラーベストのメンテナンス方法3選

ここでは、カラーベストのメンテナンス方法について解説します。

「塗り替え」によるメンテナンス

最も一般的なメンテナンス方法が、「塗り替え」でしょう。
カラーベストの表面に付着している汚れを高圧洗浄機で洗い流し、下塗りと上塗りによって施工する方法です。
カバー工法や葺き替えによるメンテナンスよりも、施工費用を安く抑えられます。
ただし、アスベストの使用が禁止された直後に発売されたカラーベストは、塗り替えができないケースもあります。
アスベストの使用が禁止された直後のカラーベストは強度が不十分なものが多く、塗り替えによるメンテナンスができないのです。

「カバー工法」によるメンテナンス

塗り替えによるメンテナンスができない、屋根の劣化がひどいという場合は「カバー工法」がおすすめです。
カバー工法とは、既存の屋根の上から、新たな屋根材を貼り付ける方法です。
施工完了後は新品のような見た目になることに加え、既存の屋根材を撤去する手間や処分費用がかかりません。
ただし、すでに設置されている屋根の上から新たに屋根を重ねるため、全体の家全体にかかる負荷が大きくなります。
葺き替えよりも施工費用が安く、工期も短いのが魅力的なポイントです。

「葺き替え」によるメンテナンス

既存の屋根の状態が悪く下地にも劣化や雨漏れによる腐食が見られる場合はカバー工法はお勧めできませんので葺き替えになります。
既存の屋根を撤去し、新たに屋根を設置する方法を「葺き替え」と言います。
新品同様の状態になることや、既存の屋根は撤去・処分するので、家全体の重量は増えないのがポイントです。
ただし、施工費用が高額であることと、工期が長い点はデメリットでしょう。

最後に

特にカラーベストでは無くセメント瓦ですが「セキスイかわらU」という商品は1990年から業界に先駆けて出されたノンアスベスト商品ですが、10年も経たずに大きなひび割れが発生したり、塗膜が剥がれ基盤が露出するという欠陥商品です。

和瓦風の造りや商品名の安心感もあったのか約50万棟程出荷されており、メンテナンス方法は塗装は不可です。なぜなら、塗ってもすぐに剝れてしまうからです。この商品のメンテナンス方法は瓦の葺き替え一択と考えます。

他にも「パミール」(屋根材がミルフィーユ状に層間剥離を起こすので、塗り替えてもまた剥離を起こす)、「レサス」・「シルバス」(ヒビ割れや欠け、欠片の脱落などを起こし人が屋根に上ると「パキッ」と割れる音がする)「コロニアルNEO(グリシェイドNEO)」・「アーバニー」(ヒビ割れ、欠け、欠片の脱落など)「ザルフ」(ヒビ割れ、欠け、欠片の脱落に加えて層間剝離など)これらも塗り替えを行っても再び剝れてきますので、塗り替えでのメンテナンスは不可と考えます。メンテナンス方法としては瓦の葺き替えかカバー工法が良いと考えます。

屋根のメンテナンスは有限会社岡防水工業にお任せください!

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岡幸治 / 有限会社岡防水工業 代表取締役
昭和39年より兵庫県神戸市で外壁塗装・屋根塗装・防水工事を行っている有限会社岡防水工業の代表取締役。
1級建築施工管理技士や1級防水施工技能士等の資格を取得し、外壁塗装業界で20年以上働いています。

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