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2024.03.26

防水工事・外壁塗装コラム

兵庫県・神戸市での外壁塗装に使用されるクリア塗料とは?特徴やメリット・デメリットなどを解説

新築やリフォームなどでこだわった外壁材を選ぶと、外壁材の良さを生かすために透明な塗料を使いたいと考えている方も多いでしょう。

色付きの塗料の場合、外壁材の色や柄を塗りつぶしてしまいますが、「クリア塗料」と呼ばれる透明な塗料を使えば、外壁の色や柄を残して外壁塗装ができます。しかし、すべての外壁におすすめできるわけではないため、きちんと見極めて採用することがポイントです。

そこで今回は、外壁塗装に使用されるクリア塗料の特徴やメリット・デメリットなどを解説します。

目次

1 外壁塗装に使用されるクリア塗料の特徴

外壁塗装に使用される塗料は、顔料と呼ばれるもので色が付けられています。しかし、こちらの顔料を使用しないことで、無色透明な「クリア塗料」になります。

着色していないため、外壁材そのものの素材感を生かしつつ、塗装できることが最大の特徴です。

2 クリア塗料のメリット

では、クリア塗料はどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

2-1 外壁材の色や素材をそのまま残せる

クリア塗料を使った外壁塗装の大きなメリットの一つは、外壁材の色や素材感をそのまま残せることです。

意匠性を残せるため、外壁材の色や素材感、風合いを生かしたい場合に最適でしょう。

2-2 チョーキング現象が起こらない

クリア塗料には顔料が含まれないため、チョーキングが起こらないこともメリットでしょう。

チョーキングとは、外壁塗装の劣化症状の一つであり、塗料に含まれる顔料が劣化し、白い粉状になって表面化するものです。外壁に触れたときに白い粉が付着する場合は、チョーキングが発生している状態です。

クリア塗料を採用していれば、チョーキングなどが起こらないため美観を維持しやすくなります。

2-3 既存の外壁のデザインのまま光沢感(ツヤ)が出せる

クリア塗料は、既存の外壁のデザインを維持しながら、美しい光沢感をプラスすることができるのも魅力です。

塗装後も外壁の質感や色が変わることなく、自然なツヤが加わります。また、外壁塗装におけるツヤは、建物を高級感ある外観に仕上げる効果もあり、視覚的な魅力を高めることができます。

2-4 施工期間の短縮や外壁塗装費の削減が期待できる

色付きの塗料で外壁塗装を行う場合、塗装工程は「下塗り・中塗り・上塗り」の3回ですが、クリア塗料の場合は「中塗り・上塗り」という計2回の塗装工程です。

塗装工程が1回少ないことから、色付きの塗料を使用する方法に比べて施工期間が短縮される傾向にあります。さらに、工期の短縮によって、労働コストや材料費の削減が期待でき、全体的な外壁塗装費用の節約が期待できます。

3 クリア塗料のデメリット

クリア塗料にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。

では、どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

3-1 メンテナンス頻度が高くなりやすい

クリア塗料は色付き塗料に比べて塗装工程が少ないため、メンテナンス頻度が高くなりやすいことがデメリットです。

色付きの塗料なら劣化症状が表れてから再塗装が必要になりますが、クリア塗料は劣化症状が出る前にメンテナンスしなければなりません。こまめなメンテナンスがむずかしいかたは、採用を慎重に検討しましょう。

3-2 外壁材の傷や汚れが見える

クリア塗料のもう一つのデメリットは、外壁の傷や汚れが直接目に見えやすくなることです。

外壁材のデザインや色合いを生かせる反面、塗料の色でカバーしていないことから、外壁材に生じた傷や汚れなどが目立ちやすいのです。補修して塗装したとしても、補修跡が目立つ可能性があるため、傷や汚れを隠したい場合は色付きの塗料を選んでください。

4 クリア塗料の単価と耐用年数

ひとえにクリア塗料といっても、塗料のグレードによって単価や耐用年数が異なります。

【グレード別のクリア塗料の単価と耐用年数】

塗料 単価相場(1㎡) 耐用年数
ウレタン塗料 1,500〜2,500円 5〜10年
シリコン塗料 2,000〜3,500円 10〜15年
フッ素塗料 3,000〜4,800円 12〜20年
無機塗料 3,500〜5,500円 10〜25年

参考:リショップナビ「サイディング外壁にはクリア塗装がおすすめ!単価・特徴・事例を徹底解説」

このように、塗料のグレードで単価と耐用年数に差があることがわかります。塗料のグレードが上がるにつれて、単価が上がりますが、耐用年数も長くなる傾向にあります。

外壁塗装の予算や費用対効果、メンテナンス頻度などを考慮して、最適な塗料を選択しましょう。

5 クリア塗料はどのような外壁に向いている?

クリア塗料はどのような外壁材にも適しているように思われるかもしれませんが、向き不向きがあります。

では、クリア塗料はどのような外壁に向いているのか見ていきましょう。

5‐1 デザイン性の高い外壁材

外壁材として主流の窯業系サイディングは、レンガ調や石目調、タイル調などさまざまなデザインに加え、色のバリエーションも豊富です。また、最近では外壁材そのもののデザイン性が高まっている傾向にあります。

そのため、デザインにこだわって選んだ外壁材のデザインをそのまま残したいと考えている方は、クリア塗料がぴったりでしょう。

5‐2 劣化の少ない外壁

クリア塗料は無色透明であることから、現状の外壁材の劣化が激しい場合、塗装しても劣化が見えた状態で仕上がります。

塗装前に補修したとしても、カバーしきれなかったり、色ムラが残ったりする可能性があります。

そのため、クリア塗料は劣化が進んでいない外壁材に行うのが適しているといえるでしょう。

6 まとめ

今回は、外壁塗装に使用されるクリア塗料の特徴やメリット・デメリットなどを解説しました。

クリア塗料は無色透明の塗料であるため、外壁材のデザインや色、素材感などをそのまま生かしたい方におすすめです。

また、兵庫県神戸市で外壁塗装・屋根塗装工事・防水工事を検討されている方は、岡防水工業にご相談ください。弊社は地域密着型で50年の実績をもち、塗装工事の施工件数は10,000棟以上、防水工事は9,000棟以上の施工実績があります。

なお、岡防水工業では、顧客目線のサービスにこだわっており、塗料選びに迷っている方のご相談にも対応しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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岡幸治 / 有限会社岡防水工業 代表取締役
昭和39年より兵庫県神戸市で外壁塗装・屋根塗装・防水工事を行っている有限会社岡防水工業の代表取締役。
1級建築施工管理技士や1級防水施工技能士等の資格を取得し、外壁塗装業界で20年以上働いています。

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