2023.12.27
防水工事・外壁塗装コラム
兵庫県・神戸市での外壁塗装に火災保険は適用可能?申請の流れや注意点などを解説
外壁塗装を検討している方のなかには、
「火災保険を使って外壁塗装ができます」
などと業者に提案されて、本当に火災保険で外壁塗装ができるのか疑問に感じている方もいるでしょう。
そこで今回は、火災保険を使って外壁塗装ができるのかを解説します。適用された事例や申請の流れ、注意点なども解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 1 外壁塗装に火災保険は適用可能?
- 2 火災保険適用の外壁塗装事例
- 2-1 台風・突風による被害を受けた
- 2-2 雪・雹(ひょう)による被害を受けた
- 3 火災保険申請の流れ
- 4 外壁塗装で火災保険を使うときの注意点
- 4-1 被害状況の写真を撮っておく
- 4-2 火災保険の申請手続きは契約者本人が行う
- 4-3 鑑定人の判断により申請が却下・減額される可能性がある
- 5 まとめ
1 外壁塗装に火災保険は適用可能?
結論として、外壁塗装に火災保険を適用することは可能です。そのため、火災保険の申請が承認されれば、実質無料で外壁塗装を実施できる可能性があります。
しかし、火災保険はあくまで「災害によって外壁に被害を受け、外壁塗装が必要になったか」が重要なポイントであり、すべての外壁塗装で火災保険が適用されるわけではない点に注意してください。
なお、外壁塗装に火災保険を使うための基本の条件は以下のとおりです。
・災害によって外壁に被害を受けた
・災害による被害を補償する火災保険に加入している
・被害を受けてから3年以内に申請している
・補修費用が火災保険の免責金額を超えている
上の条件を満たしていることが、火災保険が適用されるかどうかのポイントとなります。そのため、経年劣化では認めてもらえないので注意しましょう。
2 火災保険適用の外壁塗装事例
ここでは、外壁塗装で火災保険が適用された事例を紹介します。
2-1 台風・突風による被害を受けた
台風や突風といった自然災害によって被害を受けた場合、風災に該当するため補償対象となる可能性があります。
たとえば、台風による強風で外壁材が飛んでしまったり、突風で飛んできた飛来物によって外壁が損傷したりしたケースでは、火災保険の補償対象となる可能性が高いです。
2-2 雪・雹(ひょう)による被害を受けた
台風や突風のほか、雪や雹による被害も火災保険の補償対象となります。
たとえば、雪の重みによって外壁材が陥没したり、雪の重みによって家全体が歪んだりした場合、被災したと認めてもらえた事例があります。また、雹が降ってきて外壁に割れや穴が発生した場合も、補償対象となりました。
3 火災保険申請の流れ
台風や地震、火災などで外壁が被害を受け、火災保険を使って外壁塗装ができる可能性があるとわかっていても、どのような流れで申請するのか分からない方も多いでしょう。
火災保険を申請するときの基本の流れは以下のとおりです。
・外壁業者に連絡して、破損箇所を見てもらう
・工事の必要があれば、見積書や被害箇所の写真をもらう
・保険会社に火災保険の申請を行う
・保険会社の指示にしたがって、必要書類を提出する
・必要書類を準備し、保険会社に送る
・保険会社が鑑定人を派遣して現地調査を実施し、受給の可否と補償金額を決定する
・受給が決定した場合、保険金が支払われる
以上が基本の流れとなります。
保険会社に提出する書類は、以下の3つが基本です。
・保険金請求書
・修理内容の見積書
・被害がわかる写真
外壁の被害箇所の撮影がむずかしい場合は、業者に撮影を依頼しましょう。
また、火災保険の申請後、保険会社から鑑定人が派遣されます。
この段階で、外壁の損傷が経年劣化によるものといった判断がされれば、保険の申請が却下される可能性があるので注意してください。また、鑑定人は受給の可否だけでなく、外壁の被害状況と見積書を精査したうえで減額することもあるため、必ずしも見積書通りの金額を保険金として受け取れるわけではありません。
なお、保険金の請求手続きが完了した日から、30日以内に支払われるのが原則となっています。基本の流れを知っておくことで、スムーズに火災保険の申請を進められるため、チェックしておくようにしましょう。
4 外壁塗装で火災保険を使うときの注意点
最後に、外壁塗装で火災保険を使うときの注意点を見ていきましょう。
4-1 被害状況の写真を撮っておく
外壁塗装で火災保険を申請するときは、被害状況がわかる写真が必要です。
すでにDIYで補修したり、業者に修理してもらったりしており、被害状況の写真がないまま申請すると、保険会社は被害の程度を判断できないという理由で、申請を却下する可能性が高いからです。
外壁材の一部が陥没したり、剥がれたりして応急処置が必要な場合も、いったん被害状況の写真を複数残し、その後に補修しましょう。
4-2 火災保険の申請手続きは契約者本人が行う
外壁塗装業者のなかには、
「火災保険の申請を弊社で代行します」
といった提案をしてくるケースがあります。
しかし、火災保険の申請代行は契約違反であり、申請は契約者本人が行わなければなりません。
業者が代行を提案してくる意図として、保険金をだまし取ろうとしていたり、工事費用を相場より高くしようとしたりしている可能性があるため、申請代行を勧める業者には注意してください。
4-3 鑑定人の判断により申請が却下・減額される可能性がある
先に解説したとおり、火災保険は申請すれば承認されるものではありません。
第三者機関に属す鑑定人が現地調査を実施し、本当に災害による被害なのか、申請内容は正しいのか、見積書は正確かなどを精査します。
その際、外壁の破損が経年劣化によるものであると判断されれば、却下されるでしょう。また、火災保険は原状回復が基本であるため、今の外壁の状態よりもグレードアップするような施工内容である場合、適正な金額に減額される可能性もあります。
また最近、虚偽の申請を進めて無償で行えるとする業者がいますのでご注意ください。
5 まとめ
今回は、火災保険を使って外壁塗装ができるのか、事例や申請の流れ、注意点などを解説しました。
台風や地震などの災害で外壁が被災した場合、火災保険の補償対象となる可能性があります。ただし、被害状況や加入している保険の内容などによって、適用されるかそうかが異なるため、判断に迷うときは保険会社に相談することをおすすめします。
なお、兵庫県神戸市で外壁塗装・屋根塗装を検討している方は、ぜひ有限会社岡防水工業にご相談ください。有限会社岡防水工業では、半世紀にわたり地域密着型で施工を行っており、豊富な施工実績と専門的なノウハウがあります。
火災保険による外壁塗装の相談にも対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
昭和39年より兵庫県神戸市で外壁塗装・屋根塗装・防水工事を行っている有限会社岡防水工業の代表取締役。
1級建築施工管理技士や1級防水施工技能士等の資格を取得し、外壁塗装業界で20年以上働いています。